和歌山県田辺市
岩陰墓
磯間岩陰遺跡
| 所在地 | 和歌山県田辺市 |
| 形状 | 岩陰墓 |
| 墓所に使われた岩陰の間口 | 23m |
| 築造時期 | 5世紀末〜7世紀前半 |
| 指定区分 | 国史跡 |
概要
田辺市磯間、田辺湾の最奥部の海辺の岩陰に営まれた「海の民の墓」。墳丘を築く世界の外側で、紀南の人々がどう死者を葬ったかを教えてくれる、和歌山ならではの国史跡。
出土品・調査研究
小石室8基・火葬跡5・人骨13体。鹿角装鉄剣(大小2口)・鹿角製釣針・銛・鳴鏑など(国重要文化財)。
指定・治定と考古学的見解
指定・治定
国史跡(1979年指定)。出土品は1988年に国の重要文化財に指定された。
考古学的見解
田辺湾岸の海食岩陰(幅約23m×奥行約5m)を墓所とした「墳丘をもたない古墳時代の墓」。岩陰内のテラスに竪穴式系の小石室8基と火葬跡5か所が営まれ、5世紀末〜7世紀前半の集団墓として13体の人骨が残る。最大の第1号石室には60歳前後の老人と幼児の2体が向き合って埋葬されていた。鹿角装鉄剣・鹿角製釣針・銛・鳴鏑など鹿角製品の優品が副葬され、和歌山県教育庁の文化財解説は本遺跡を漁労者の集団墓地と考えられるとする。文化庁の指定解説は、古墳文化の波及に伴って形成された最も地方色の明瞭な墓制の一例として重要とする。
探索メモ
現地は海岸の岩陰で外観を見学できる。出土品・関係資料は田辺市立歴史民俗資料館で展示。
出典
最終更新:
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