★ 世界遺産 大阪府堺市北区 前方後円墳

いたすけ古墳

所在地大阪府堺市北区
形状前方後円墳
墳丘長146 m
築造時期5世紀前半
指定区分国史跡
世界遺産百舌鳥・古市古墳群 構成資産

概要

墳丘長146mの前方後円墳。1955年(昭和30)頃、宅地開発の土取り工事で破壊の危機に直面し、周濠には土砂を運ぶための橋が架けられたが、考古学者を中心とする市民運動で保存が決まり、堺市が買い取った。同年11月14日に史跡仮指定、1956年5月15日に国史跡に指定された。堺市博物館は全国各地で起きた遺跡保存運動の先駆けと位置づけ、周濠に残る橋の基礎はその名残である。保存運動の際に後円部から採集された衝角付冑形埴輪は堺市の文化財保護のシンボルマークになっている。周濠には野生のタヌキが棲みつくことでも全国的に知られる。2019年世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産。

出土品・調査研究

3段築成。葺石・円筒埴輪のほか、後円部から衝角付冑形埴輪が出土している(堺市の文化財保護のシンボルマーク)。後円部の高さは、世界遺産公式サイトと文化庁の解説では11.4m、堺市の資料では12.2m(堺市は前方部の高さを11.4mとする)。幅が広く長さの短い前方部が特徴。埋葬施設は地中レーダー探査で石材を用いていないことが分かっており、粘土槨に木棺を納めた構造とみられるが未発掘。周濠にはタヌキが生息し「タヌキの棲む古墳」として知られる。

指定・治定と考古学的見解

指定・治定
1955年11月14日に史跡に仮指定され、1956年5月15日に国史跡に指定された。2014年に国史跡「百舌鳥古墳群」に統合され、所有者の堺市が保存・整備を行っている。
考古学的見解
被葬者不明。堺市は、墳丘の形や埴輪の状況から5世紀前半に築造されたと考えられるとしている。南側のくびれ部に造り出しをもつ。文化庁によれば、地中レーダー探査で埋葬施設に石材を用いていないことが明らかになっており、粘土槨に木棺を組み合わせた可能性が高い。堺市は群中8番目の大きさとする(消滅した百舌鳥大塚山古墳を含めた順位)。

探索メモ

周濠は水面が保持されており、タヌキの生息地としても知られる。

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出典

堺市 古墳データベース「いたすけ古墳」堺市 いたすけ古墳(指定文化財紹介・1955年の保存運動と1956年指定)堺市 史跡百舌鳥古墳群整備基本計画(第2期)令和7年3月(1955年11月14日仮指定・1956年5月15日指定)堺市博物館 常設展示ガイド 百舌鳥古墳群(保存運動の先駆け)百舌鳥・古市古墳群 世界遺産公式サイト文化庁 文化遺産オンライン(世界遺産構成資産解説)

最終更新:
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