★ 世界遺産 大阪府堺市西区 前方後円墳 宮内庁治定陵墓

上石津ミサンザイ古墳

別名:履中天皇陵古墳
所在地大阪府堺市西区
形状前方後円墳
墳丘長365 m
築造時期5世紀前半
指定区分陵墓
世界遺産百舌鳥・古市古墳群 構成資産
陵墓指定宮内庁が管理(墳丘は立入り不可)

概要

墳丘長365mは全国第3位、百舌鳥古墳群第2位の巨大前方後円墳。3段に築成され後円部の高さは約27.6m。築造時は二重の周濠をもち(外側の周濠は1994年に確認され、埋没保存されている)、大仙陵古墳とともに百舌鳥古墳群の二大核心をなす。大仙陵古墳と同じく前方部を南に向け、大阪湾からの眺望を意識した台地西縁に築かれている。くびれ部の造り出しは、文化庁の解説では両側、堺市の古墳データベースでは西側のみとされ、後円部・前方部の頂上には埋葬施設が存在するとみられる円形の土壇が築かれている。外周は住宅地に接しており、周濠沿いを歩くと水辺の緑に囲まれた迫力ある景観が広がる。2019年世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産に指定。「上石津ミサンザイ」という名称は地名の「上石津(かみいしづ)」と「ミサンザイ(みさんざい)」の合成で、「ミサンザイ」は「陵(みささぎ)」の訛りとも言われる。隣接する大仙陵古墳との距離は約800mで、2基の超大型前方後円墳が一直線上に並ぶ景観は古代の百舌鳥台地の壮大さを物語る。

出土品・調査研究

墳丘内部の埋葬施設は宮内庁管理のため未発掘。一方、1994年には外側に幅約10mの二重目の周濠(外濠)が見つかり(堺市)、外濠は全周していたことが明らかになっている(文化庁)。葺石や埴輪も記録されている。形象埴輪のうち、矢を収める靫(ゆぎ)をかたどった靫形埴輪は高さ1.4mに達する大型品である。外周・周濠からの外観見学が可能。

指定・治定と考古学的見解

指定・治定
宮内庁の陵形は前方後円。宮内庁は第17代履中天皇の陵に治定している。正式名称「百舌鳥耳原南陵(もずのみゝはらのみなみのみささぎ)」として宮内庁書陵部が管轄。周濠の一部は堺市が管理する公有地と隣接する。
治定=宮内庁が陵墓の被葬者を定めて管理すること。文化財の指定とは別の制度です。
考古学的見解
被葬者は考古学的に不明。大仙陵古墳の南西に位置する。堺市は、墳形や出土した埴輪、陪塚の出土品などから、大仙陵古墳(仁徳天皇陵古墳)より先に造られたと考えられるとしている。文化庁の解説は築造時期を古墳時代中期中葉とする。

探索メモ

宮内庁が履中天皇陵として管理しており、正面の拝所や濠沿いの道から見学できる。所在地は大阪府堺市西区石津ヶ丘。宮内庁の案内では、JR上野芝駅から徒歩約6分で、参拝は原則年間を通じて8時30分〜17時。陵印は大阪府羽曳野市の古市陵墓監区事務所で押印できる(無料。受付は8時30分〜17時で、土日祝・年末年始(12月29日〜1月3日)などは対応できない場合がある)。

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出典

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最終更新:
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