★ 世界遺産 大阪府堺市北区 前方後円墳

土師ニサンザイ古墳

宮内庁:東百舌鳥陵墓参考地
別名:ニサンザイ古墳
所在地大阪府堺市北区
形状前方後円墳
墳丘長300 m
築造時期5世紀後半
指定区分陵墓
世界遺産百舌鳥・古市古墳群 構成資産

概要

墳丘長300mは全国第7位・百舌鳥古墳群第3位。3段築成の前方後円墳で前方部の高さは25.9m。前方部の幅が大きく広がり、後円部より前方部が高くなる、前方部の発達した新しい傾向を示す。堺市と宮内庁は調査を行い、堺市は2012〜2015年に内濠を発掘した。百舌鳥エリアの南東端に位置し、堺市北区百舌鳥西之町に所在する。世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産(2019年登録)。

出土品・調査研究

【発掘調査】墳丘は3段に築かれ、くびれ部の両側に造り出しをもつ。後円部東側の濠から、濠に架けられた木橋の痕跡とみられる最大7列の柱穴列(幅最大約12m、一部に柱材が残存)が検出された。現在の濠のさらに外側に外濠が巡っていたことも判明している(埋没保存)。【出土品】第1段テラスから隙間なく並べられた円筒埴輪、造り出し上面から須恵器の大甕、濠から形象埴輪や笠形の木製埴輪が出土。内部の埋葬施設・副葬品は未調査。

指定・治定と考古学的見解

指定・治定
堺市によれば、宮内庁は墳丘を反正天皇の空墓として「東百舌鳥陵墓参考地」に指定し、管理している。陵墓参考地は、陵墓の可能性があるとして宮内庁が陵墓に準じて管理する区分で、被葬者を確定したものではない。墳丘を囲む内濠は、2019年に国史跡「百舌鳥古墳群」に「ニサンザイ古墳内濠」として追加指定された。
治定=宮内庁が陵墓の被葬者を定めて管理すること。文化財の指定とは別の制度です。
考古学的見解
被葬者は未確定。5世紀後半の築造とみられる。大仙陵・上石津ミサンザイに続いて築かれた可能性があり、百舌鳥古墳群における大型前方後円墳建設の最終段階を示す重要例とみられる。後円部東側の濠の柱穴列は墳丘斜面から堤に及び、濠に架けられた木橋の痕跡とされる。古墳築造の最終段階か完成直後に架けられ、築造あるいは葬送儀礼に用いられて短期間で撤去されたと推測されている。

探索メモ

世界遺産公式サイトの案内では、南海高野線・大阪メトロ御堂筋線なかもず駅から南西へ徒歩約15分。宮内庁が管理するため、墳丘には立ち入れない。周囲の道から外観を見る。

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出典

百舌鳥・古市古墳群 世界遺産公式サイト文化庁 文化遺産オンライン(世界遺産構成資産解説)堺市 古墳大きさランキング(日本全国版)堺市「ニサンザイ古墳内濠」(調査・規模・指定)堺市「ニサンザイ古墳」衆議院 答弁書 内閣衆質171第611号(2009年 陵墓に指定された古墳の実態)文化庁 世界遺産推薦書「百舌鳥・古市古墳群」第5章(表5-2 構成資産の保護・指定)堺観光コンベンション協会 堺観光ガイド ニサンザイ古墳

最終更新:
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